株式会社プロメード

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Columnコラム

ライフスタイル別に見るリノベーションのポイントをご紹介

  • 2023.09.28
  • カテゴリ:住宅

入居率は、より新しくきれいな物件にリノベーションすると上がります。入居者のライフスタイルに応じた間取りや水回りにするのが一番ですが、年齢や家族構成、目的などに応じて住まいに求められる機能・性能も異なります。今回は、ライフスタイル別に見るリノベーションのポイントをご紹介いたします。家賃アップで高収益物件に再生しましょう。

【単身者向け】リノベーションのポイント

まず単身者が好む間取りは、1R、1K、IDK、1LDKなどです。単身者の賃貸契約では「1DK」以下が50.7%と全体の約半数を占めています。

 

  • 1R

・家賃を抑えたい学生や料理をあまりしない単身者などがターゲット

 

  • 1K

・自炊が基本の単身者やプライバシーを重視したい単身者がターゲット

 

  • 1DK

・居室と食事スペースをわけたい単身者、寝室が一緒でも問題ないカップルなどがターゲット

 

  • 1LDK

・家賃が割高になっても快適に暮らしたい単身者、寝室が一緒でも問題ないカップルなどが主なターゲット

 

【平均的な専有面積】

単身者が好む間取りの平均的な専有面積(居室やキッチン、お風呂などを含むお部屋全体の広さ)は、18~22㎡です。最低限、生活に必要なスペースがあれば十分ということなら20㎡、ゆったりと過ごせて来客があっても狭く感じない快適さが欲しければ30㎡を目安とするといいでしょう。

 

【単身者に好まれる設備】

単身者に好まれる設備は、年齢や性別によって異なりますが、平均的に下記の設備を希望する入居者が多いです。

  • クローゼット
  • 風呂とトイレが別
  • 独立洗面台
  • TVモニタ付きインターフォン
  • オートロック
  • 宅配ボックス
  • 無料インターネット
  • 24時間出せるゴミ置き場

 

【妥協できる設備】

単身者に好まれる設備がある一方で、家賃が抑えられるなら妥協してもいいという条件もあります。

  • 建物の外観
  • 追い焚き機能
  • コンロ2口以上

 

【ペット飼育】

ペットを飼育するのは戸建に住む方を中心にファミリー世帯が多かったのですが、最近では一人暮らしでの入居希望者もペットの飼育を希望される方が多くなりました。しかし、賃貸市場においてペット可マンション・アパートは物件供給数が少なく、賃貸物件全体の10~15%程度とも言われています。そのため、通常の物件と比較すると入居率が高くなりやすく狙い目です。ペット可物件にするメリットをいくつかご紹介いたします。

  • 物件供給数が少ないため、賃料設定を相場よりも若干高く設定することができる
  • ペット可物件の転居先を探すハードルが高いため、長期入居につながりやすい
  • 安定した賃貸経営を行うことができる

 

■単身者のポイント

単身者は、『家賃重視派』または『ペット飼育などこだわり重視派』の二極化傾向が強く、リノベーションの際はどちらの層をターゲットにするのかがポイントです。

【ファミリー向け】リノベーションのポイント

子供のいるファミリー層が好む間取りは、2LDK以上です。子供が小さいうちからでも、成長を見込んで大きめの部屋をチョイスする方も多いです。

 

  • 2LDK

・築浅物件が多く新婚層がターゲットとした

 

  • 3DK

・子ども部屋が1部屋欲しい、3人家族がターゲット

 

  • 3LDK

・子どもがいるファミリー層または今後子どもが生まれる予定の夫婦がターゲット

 

【ファミリー層に好まれる設備】

ファミリー層に好まれる設備は、入居者によって異なることなくほぼ一致しています。

  • ウォークインクローゼット
  • 温水洗浄便座
  • ガスコンロ(2口・3口)
  • 浴室換気乾燥機
  • オートロック
  • 宅配ボックス
  • 無料インターネット
  • 24時間出せるゴミ置き場

 

【妥協できる条件】

設備に関しては譲れない条件が多い一方で、その他環境面などを妥協する方が多いようです。

  • お部屋の階数
  • 駅までの距離
  • 外食店舗の多さ

 

単身者には『風呂とトイレが別』『独立洗面台』が人気設備でしたが、ファミリー層でランキングしていない理由は両者とも付いていて当たり前の設備でわざわざ条件に挙げないと考えられます。また、外食できる店があっても子どもを連れて行ける店ではないことがあるため、『外食店舗の多さ』は妥協できるようです。

 

【平均的な専有面積】

3LDKの場合、平均的な専有面積は60~70㎡です。ちなみに首都圏のマンション一戸あたりの平均専有面積は68.96平方メートルとなっています。

 

■ファミリー層のポイント

賃貸物件でファミリー層の一番人気は、『2LDK』です。居室が2つあるため、将来子どもがもう一人増えても対応可能で、3LDK に比べて家賃が抑えられるところがポイントです。さらに設備に関しては妥協しないため最新の設備を兼ね備えると入居率が上がります。

【高齢者向け】リノベーションのポイント

日本は着実に高齢化社会に突き進んでいます。入居率を上げるには近高齢者をターゲットとして考えなければなりません。ここでターゲットとなるのは、介護付き有料老人ホームやサ高住と呼ばれる介護や介助が必要な住宅を求めている高齢者ではなく、自立した生活ができる高齢者のことです。

 

高齢者層が好む間取りは、単身か2人以上かによって異なりますが、間取りより設備重視の傾向があります。

 

【高齢者層に好まれる設備】

やはり高齢者層は室内の動線に関する設備がポイントです。

  • バリアフリー
  • 風呂場やトイレの手すり
  • エレベーターがある
  • ドアが引き戸

 

【好まれる条件】

設備は日々の生活が楽になるような動線が好まれますが、その他安心して暮らせる物件の条件があります。

  • 家族や身内の家から距離が近い
  • 買いものがしやすい
  • 医療機関との距離が近い
  • 公共交通機関へのアクセス

 

高齢者の入居を受け入れているオーナーさまは、まだまだ少ないのが現状です。そのため、一度入居されると長期入居につながり安定した家賃収入が得られます。リノベーションも大掛かりな設備変更ではなく、手すりの増設など低予算で済む場合が多くメリットがたくさんあります。空室率解消のために、高齢者層をターゲットにするのはいかがでしょうか。

まとめ
ライフスタイルによって住宅に求める条件が異なります。入居率を上げたいオーナーさまはターゲットを絞り、リノベーションの箇所を検討しましょう。ファミリー層を狙うなら最新設備で、高齢者層を狙うなら動線が重要です。リノベーションで物件が生まれ変わると、周辺の競合物件より入居者を獲得しやすくなることでしょう。

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