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Columnコラム

退去時のハウスクリーニング  オーナー様に知っておいていただきたい注意点

  • 2023.09.22
  • カテゴリ:ハウスクリーニング

マンションやアパートなどの賃貸物件における退去時に発生するハウスクリーニング。
ハウスクリーニングのみを行う事は少なく、基本的には原状回復工事を併せて行われることが一般的です。
特に水廻りなど、入居者によって日々掃除をされていても、なかなか掃除をしきれない部分の汚れを徹底的にクリーニングをしていきます。
今回は、ハウスクリーニングの基本的な内容と、オーナーさまにぜひ知っておいていただきたい注意点などをお伝えしたいと思います。

ハウスクリーニングの費用は誰が負担するの?

賃貸物件のハウスクリーニングは、原則オーナーさま側の負担となります。

国土交通省が策定する「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」においては、入居者が「通常の清掃」を行い退去した場合は、オーナー側は賃借人に対してハウスクリーニングに掛かる費用を請求できないとうたわれています。

入居者の故意・過失によって発生した汚れなどは入居者が直す義務があり、全てにおいてオーナー側の負担ということではありませんが、そのような場合を除いて、原則として退去時に入居者へハウスクリーニング費用を請求することは難しいため、取り回しには注意が必要です。

 

~なぜ注意が必要?~

退去時のハウスクリーニングの費用負担について、入居者はあまり知識がありません。

そのため単純に、ハウスクリーニング費用=オーナー負担と考え、入居者側負担となってしまう場合があること考えずに入居生活を送る入居者もいます。

このような場合にオーナー側の負担であると主張し退去時にトラブルになることが多いのです。

 

~ではどうしたらよい?~

先程お伝えしたオーナー負担の原則はあくまで「ガイドライン」であり、法律で定められているものではありません。

そのため、オーナーさま側がより不利にならないような内容で『特約』を締結することは問題ありません。

あらかじめ契約時の特約に、ハウスクリーニングが入居者負担となりうるケースについて、出来る限り具体的に明記し、状況によっては入居者が費用負担する可能性があることを伝えておきましょう。

ハウスクリーニングの中身

ハウスクリーニングを行う際は、業者によっても範囲が異なりますが、以下の内容が一般的です。

 

 

・風呂場、洗面所、トイレの掃除

・キッチン(換気扇やコンロ等)の掃除

・バルコニー/ベランダの掃除

・窓周りの掃除

・エアコンの掃除

・玄関~居室内の床、壁、照明などの掃除

 

ハウスクリーニングでは、クリーニング専門の機材や洗剤などを使ってプロの業者が掃除しますので、入居者が普段行うようなお掃除では掃除がしきれないような部分も徹底的にキレイにしていきます。

お風呂であれば、排水溝の奥にたまった汚れも取り除き、また、排水管の高圧洗浄なども行うこともあります。

またエアコンも吹き出し口やフィルターなどのパーツを取り外し、高圧洗浄機を使って内部洗浄します。そしてパーツもひとつひとつキレイに掃除をしていきますので、一般的な掃除・お手入れ程度ではなく、エアコン内部のカビやホコリなどの汚れも一掃されます。

ハウスクリーニングの費用相場はだいたいどのくらい?

では実際にハウスクリーニングを行う場合の費用を目安としてお伝えします。

 

■費用は間取りによって大体の相場があります

・1R,1K       30,000円~50,000円

・1DK~1LDK  40,000円~80,000円

・2DK~2LDK  40,000円~100,000円

・3DK~3LDK  60,000円~150,000円

・上記以上     100,000円~

 

このように、部屋が広くなればなるほど掃除をする面積も増え手間が掛かります。

そのため部屋の面積に応じて費用が高くなる傾向にあります。

また、1Rや1Kの物件では、キッチンが1コンロ+ミニシンクだったり、お風呂・洗面・トイレも独立した造りではなく3点ユニットであることがほとんどです。

そのため水廻りの清掃費用が独立タイプに比べて低めに設定されていることも金額に関係してきます。

 

こちらでご紹介した金額はあくまで目安となり、実際の汚れ具合や、どの程度の掃除を依頼するかなどによって金額は大きく変わってきます。

その他に金額に影響するポイントとしては、業者が何名で掃除に取り掛かるかも大きく影響します。

できれば複数の業者から見積をとり、内容と金額のバランスの取れた業者へ依頼できるよう準備を進めましょう。

 

~業者選びの注意点~

中には、かなり高い費用で見積を出す業者も少なからずいるのが現状で、良い業者を選ぶには色々と注意したいポイントがあります。

1. 電話・メール等の対応

2. 見積が「一式」ではなく細かな内容が記されているか

3. 見積に対する説明が丁寧か

 

見積に『クリーニング一式』とだけ記載されても、実際に何の掃除を行うのか。そして、どのような掃除をするのか。

それに当たり、妥当と思われる項目・金額が明記され、不明点に丁寧に応対してくれる業者であれば信頼できるでしょう。

しかし、質問に対し誠実に答えてくれない印象がある、返答がなかなかこない、など、親切・丁寧ではない印象を受ける場合は、その後何かあった際に円滑なコミュニケーションが取りづらい可能性が大いにありますし、そもそも、大切な物件のクリーニングを依頼するにあたって信用ができるとは言えません。

 

費用の安さだけではなく、『対応の丁寧さ』に目を向けて、失敗しない業者選びをすることがまず大切です。

まとめ
賃貸物件において、退去時に必須となるハウスクリーニング。 ガイドライン上でオーナー負担とされているハウスクリーニング費用ですが、一般的には契約時の特約においてある程度の賃借人負担としていることが多いでしょう。 オーナー様ご自身によるハウスクリーニングについての理解と、入居者への特約内容の周知徹底に留意しながら、退去時の対応をスムーズに済ませる『準備』を大切にしていただけたらと思います。

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